記帳はむかしは代行仕事がありました
記帳代行ですね。
これは文字通り帳簿をつけること、
パソコンで言えば入力代行です。
これに対して、
経理代行はあっても
会計代行って言いませんね。
会計、経理に込められた意味はどういうことだろうかと
そういう視点で 考えてみたいと思います。
~会 計という“文字”に込められた意味 ~
白川静さん著の字源辞典『字統』(じとう)を調べてみると
会は、
「蒸し器に何か入れて蒸し料理を作ること」
とか
また、
「蓋のある鼎の意味に転じて、やがて
器蓋をあわせる…ということから会合を意味するようになった」
と書いてあります。
計は
計そのままについて
會なり、簒なりって【説文】と言う書に書いてあると書いてあります。
會は要会で、年間の総括をいうとあります。
(計って會と同じでもあるのだ…)
ただそれを、
解字していくと
言 と 十
実は、これ、言とト…つまり
卜占に従って言説を行うということだったらしく
訃にしたらいい感じがしないので
計ってことにしたのではないかと
書いてあります。
なるほど、会計って言う字は
年間の総括を、占うってことですね。
これは代行できない!
では経理はどうでしょうか。
~ 経 理 という“文字”に込められた意味 ~
たぶん、経営管理の略でしょうと思われます。
管理を代行することは、まあ、ある程度ですが、
できるような気がします。
経営でちょっと思い浮かぶことを例に挙げると
例えば顧客台帳作成とか売り掛け回収のチェックとかですね…
経は糸+巠 です。
織機の縦糸を表すそうです。
交織の中心部分であるからこれを以て
経綸の意味を有するみたいです
経綸って天下を治める…
営はイトナムですよね。
ということは、経営って
治めることなんです。
それの管理。が経営管理
なるほど。
経営管理を代行することは理屈上可能ですね。
ちなみに
理 は
音が里
玉を治めるとあるそうです。
経営に哲学を求めるなら
この玉が何か…を考えたら
あれ、もう答えが出ている気もしますが。
英語では会計と経理はaccountingで同じみたいです。
記帳は帳簿記帳(簿記)と同義です。
これはbook keepingです。
なぜでしょうか。
accountingの意味との関係を考えるのに
会計と経理の来歴とか語源を調べたのですが
あまり意味はないと思って止めました。
現在の複式簿記は外来のものだから
日本語を当てはめて考えるのは、的を得ていないと思うからです。
言語が文化を背景にしてしか語れないように
社会制度も文化を背景にしか語れないと思うからです。
思うに、
accountingに当てはめた言葉-会計・経理って
感覚的には凄いことだと思うのです。
英語の
accounting は accout 勘定を作ること
それから、accountability(説明責任)を担保することです。
つまり、財産を預けられた人が、不正してません、と言い訳をするために記録作るってことです。
ところが、これが私の目標である
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